「スタートアップの世界から離れよう。この思いはむしろ留まる理由となりました。」Audio Metaverse CEO 井口尊仁

アジアテックポッドキャストで井口はCubemint というオーディオメタバースのプラットフォームをどのように構築するに至ったのかについて語った。

全てを失い、ひとりぼっち。鬱々とした日々。そして私は1人きりではいられないことに気がつきました。」 そして「音声で人々が繋がる、そんなアプリケーションを生み出すインスピレーションはここから生まれました。」 こう話すのはAudio Metaverse CEO兼創設者の井口尊仁である。

3月下旬、井口はアジアテックポッドキャストの招待でオーディオメタバースのトークセッションに参加し、当社の提供する世界初のオーディオメタバースプラットフォームの開発について発表した。

トークセッションでは、司会のMichael Waitzeが 井口の起業家としての遍歴について尋ねた。

2008年、井口はスタートアップのコミュニティでの経験もないままに東京からサンフランシスコに移住し、当時としては世界初のARアプリである『セカイカメラ』で1500万ドルを調達した。

「沢山の壁が立ち塞がりましたね。またそれは同時に想像を超えた貴重な経験でもありました。」

しかしながら、日本とアメリカで並行してビジネスとチームマネジメントを続けることは難しく、井口は『セカイカメラ』の開発後に着手した、メガネ型ウェアラブルデバイスの開発を進めるTelepathy社から退くこととなった。

「オーディオメタバースのプラットフォームであるCubemint の開発によって、現在ソーシャルオーディオとウェブ2.0の間に存在する限界点の解消に取り組んでいます。またこの進化したオーディオプラットフォームによって、全ての人が恩恵を受けられる機会を創り出そうとしています。」

Audio Metaverse CEO兼創設者の井口尊仁

ソーシャルオーディオからオーディオメタバースへ

井口が退任した後、スタートアップのコミュニティから完全に独立しようと考えた期間もあった。しかしながらむしろこの時間が、自分だけが孤独を感じているわけではないことへの気づき、音声で他者と気軽に繋がる手段を模索するきっかけとなる。

そして昨年、ソーシャルオーディオで培った経験をメタバースに応用することを決意した。

オーディオメタバースのプラットフォームであるCubemint の開発によって、現在ソーシャルオーディオとウェブ2.0の間に存在する限界点の解消に取り組んでいます。またこの進化したオーディオプラットフォームによって、全ての人が恩恵を受けられる機会を創り出そうとしています。」と井口は続けた。

Cubemint では、GPSの示す現在地に基づいて現実世界と拡張された空間が融合される。好きな場所で、自分のNFTキューブとキューブ内のオーディオ空間を作ることができる。またそこでは他のユーザーと繋がることも可能である。イヤフォンをセットしてCubemintアプリを立ち上げる。たったの2ステップでオーディオメタバースの世界が広がる。

ポッドキャストをフルで聴く:

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アプリのリリースやアップデート情報はthecubemint.comへのご登録で得られます。


アジアテックポッドキャストについて

Michael Waitzeが主宰するジアテックポッドキャスト。

Michael Waitzeは東京を中心に20年以上にわたってシティーグループやモーガンスタンレー、ゴールドマンサックスといったグローバルファイナンス企業に勤めた人物である。実際に彼が東京に在住・就業していたのは1990年の2月から2011年の12月。

また、マイケルはデジタルメディア分野のリーダーである。アジア圏のポッドキャストネットワークやアジアの巨大化・急成長するポッドキャストリスナーを構築した先駆者であり、彼のアジアテックポッドキャストサイトには世界130カ国以上からリスナーが集まる。また彼の会社であるMichael Waitze Media producesはアジア指折りの人気ポッドキャストを配信し続けている。

さらにマイケルはチュラロンコン大学で統合イノベーションについて教鞭をとっている。そこではイノベーションやオンライン専門のコミュニケーションについてだけでなく、学生たちのテクノロジー分野における起業の方法や規模感に対し、メンターとして助言なども行っている。

より詳しい紹介はこちらからhttps://asiatechpodcast.com/